茶の湯 つれづれ日記

2016年10月03日

大徳寺瑞峯院月釜担当

茶会デビュー
  茶会

お正客は大徳寺管長 高田明浦老大師

 
平成24年3月28日 利休さんの月命日に
大徳寺瑞峯院の月釜を担当させて頂きました。

時候も好く、当日は福岡から100余名もの大勢の
方にお越し頂き、総勢400名余のご来客に恵まれ
感無量でした。


瑞峯院様は私が学生の頃よりお稽古でお世話に
なっているお寺。ここで結婚式を挙げさせて頂き
その13年後に4人の子どもに恵まれ帰ってきました。


長男は当時12歳で自分が生まれた場所での初茶会に向け
懸命に稽古を重ね臨みました。

このとき着た着物は私の祖父、即ち長男の曾祖父の
着ていた着物を肩上げしたもの。

私の父を経て私が譲り受け、膝下が少し破れてしまい、
息子へ譲り渡しました。なんと4世代目の着物。


このとき末娘はまだ3歳。
兄、姉のお運びを頑張る姿に「私も!」と稽古した
こともないのにお運びぶっつけ本番・・・
お茶会デビューが大徳寺・・・


子どもたちの頑張りでなんとか400名のお客様に
お茶を差し上げることができ、家族の一体感が
茶を通じて、より一層深くなった日でした。


その後、当店で催す常楽茶会では必ず子どもたちが
手伝ってくれます。

あの日は家族みんなが忘れられない日となりました。
 


茶の湯つれづれ日記

店主が茶の湯で感じたことなど、思いのまま綴っています。

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